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メッセージ
テキスト1

写真1 1993年、私が33歳の時、神戸製鋼は日本選手権で5連覇を達成することができました。普通、33歳になれば引退を考えなくてはいけない年齢です。しかし、20年 間やってきたラグビーに対して、何か「おとしまえ」をつけるまでは、どうしても、やめることは出来ませんでした。でも、肉体の衰えは容赦なく、襲ってきます。
 
 特に長年酷使し続けてきた膝の悪化は著しく、医者からも「このままプレイを続けると引退後の日常生活に差し支えるかもしれない」と言われ、翌年手術を決意しました。
手術は無事成功。リハビリに励みながら、最後の「おとしまえ」をつけるために悶々とした日々をおくって
いました。チームの方は、その間、平尾、大西というリーダーのもと、6連覇、そして7連覇を達成することができ、新しい力が確実に育っていました。

 その時の目標は、とにかく8連覇を目指したメンバー入りでした。様々なトレーニングを行っていましたが、技術面はカバーできても、肉体面は思い通りいかない。正直、不安はあったものの、ただ「俺は復活する」という気持ちだけはけっして失いませんでした。そして、2年ぶりの試合出場は、レギュラーの枠を選考するリコーBとの練習試合でした。それはまさに真剣勝負。でも、懸命に走ろうとしても思うように体は動いてくれません。やがて笛がなり、結果的にこの笛は私のラグビー人生のノーサイドを知らせるものとなりました。

 チームは結局、社会人大会8連覇達成を目前にして、決勝トーナメント準々決勝でサントリーに敗退しました。
 選手席に座りながら、神戸製鋼の 勝利を確信していた私は、悔しい思いを持ちつつも、勝利に歓喜する
サントリーの選手を見て、我々に果たしてあの感動する力があったのかという想いを持ちました。連勝をつづける過程で知らず知らずに、
勝利への感動や熱意が失われていったのではないかと思ったのです。そして、感動を忘れたとき人間は本来の力を失ってしまう・・・と
現役選手としての最後の試合を味わいながら、深くその思いは心に焼きつくことになったのです。


テキスト2

36歳を迎えた誕生日の翌日、私は正式に引退を表明しました。スポーツマンといっても社会人ですから、本来の仕事である地域開発に専念する事になったのですが、正直、面白味は感じられませんでした。それまで、あまりにもラグビーへの比重が大きく、その穴を埋めてくれる存在ではなかったのです。ラグビーと同じぐらいに打ち込める存在とは何なのか。当時は独立して飲食業でもしようかと考えていた時期もありました。当たれば金儲けはできるかもしれない。でも、人間いつ死ぬかわからない。金だけを握って死んで満足か。自分自身に問いかけたとき、いやこれは違うぞ、というのが答えでした。

自分にできること。それはラグビーを通じて得た感動を、少しでも人に伝えてあげることではないか。その思いが、平成8年、人生第二のスタートの場となる「神鋼ヒューマン・クリエイト」への出向というカタチで表れました。ここは、社内だけでなく広く一般を対象とした社員教育を行う神戸製鋼所の関連会社です。ここで現在私は、感性フォーラムというプログラムを手掛けています。
これは、簡単にいえば、心のふれあいを呼び覚ますセミナーといえるでしょう。知識や理論を教えるだけの教育には、あまり興味がありません。ここでの私の役割は「気づかせ屋」だと思っています。

今の教育は、押さえ込んで教えることしかやっていないでしょう。でも本当の教育とは、何かを引き出すことだと思います。火をつけることだといってもいいでしょう。写真2
エデュケーション(教育)という単語の語源は、ラテン語で「産婆さん」を意味する言葉だそうです。つまり「赤ちゃん」を引き出すということです。やる気を引き出したり、夢を引き出したり、引き出せば後はいきいきと人間は生きていくのではないですか。

セミナーの内容は、体験を通して学ぶので言葉で説明できるものではありませんが、あえて言えば、知らず知らずの内に身につけた自分の殻を捨てていく研修。または、本当の自分に出会う場ということでしょうか。

肩書きをとり、素直になる。泣きたい時に泣き、怒りたい時に怒る。この当たり前の感性が多くの方に無くなってきているのです。現代社会で問題になっているまるでサイコ映画のような事件に出会うと、感情の揺さぶりを経験していない世代の怖さを感じてしまいます。感動は生きる証でしょう。考えていてはボールは取れない。まず、飛び込め。考えていてはアカン。そこで、本当の感動を獲得するのではないでしょうか。ラグビーで学んだこの行動哲学を、セミナーで実践していきたいと思っています。


テキスト3

23年間のラグビー人生から学んだことと言えば、「浸りきる」体験ですね。
「浸りきる」ことが出来るのは、あくまでも今この瞬間の体験でしょう。昨日でもなく、明日でもありません。今この瞬間を完全に生ききるということが大切なのです。そして、浸りきることが感動を呼び、感動することが感性を磨いていくのです。すべての人に言いたいですね。その一瞬に「浸りきれ」と。浸りきって、突きつめてやればそれだけの気づきが返ってくる。浸りきって、ときめいて、生きようではありませんか。

文・写真とも「Partner」誌より


 

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